第32章 侑end
「さっきから侑君、子供みたいな事ばっかり‼︎私だってこれでも真面目に仕事してるのっ!仕事投げ出して侑君に会いに行くなんて出来ないよ!」
私の大きな声に、前に座る2人は目を見開き固まった。
けど今の私と侑君に周りを見る余裕などなく、さらにエスカレートする。
侑「は?子供みたい⁈俺は自分の気持ち正直に言うとるだけやんかっ‼︎
てかそもそも何でともみちゃんは東京に居るん⁈
何でイタリアから帰って来てすぐこっちに帰って来んかったんや!」
「今、その話関係ないよね…⁈」
侑「俺らより大事な幼馴染と一緒に居りたかったんちゃうん⁇」
場が静まりかえった。
治「・・・あほツム。」
侑君の言葉にブチッと頭の中で何かが切れた。
私は拳を握りしめると、ドンッッ‼︎と思いっきりテーブルを叩いた。
「・・・これ以上話す気になれない…!
治君、夕子ちゃん、、ごめんね…」
私は立ち上がり、荷物を手に取ると足早に店を出た。