第4章 新たな出会い。
「おかわり、置いておきますね。」
治「ありがとう〜。ともみちゃんはホンマ良いお嫁さんになりそうやな!」
侑「あー!俺もここ下宿したい!かよこさぁ〜ん部屋余ってへん?」
倫太郎「は?無理。」
侑「お前に言うとらんわ!」
治「ここなら学校から近いし、バレーする時間かなり増やせるしな。何よりともみちゃんの飯付きや‼︎」
蓮「フッフッフッ。宮ツインズよ。なんと朝食もともみちゃんが作ってくれはるんやで?」
あやか「あんた、寝坊していつも食べてへんやん。」
倫太郎「蓮さん、余計な事言わないで下さい。」
あやかさんと倫太郎君の冷たい突っ込みに蓮さんは黙ってカレーを口に運ぶ。
侑「ともみちゃん、朝飯まで作ってくれるん?お嫁さん通り越してオカンやな‼・・︎って痛っ‼︎」
治君が侑君の頭を叩いた。
かよこ「フフッ、いやぁこんな賑やかな双子が入居してくれたら私も嬉しいけど、今は部屋がいっぱいだからね。早くて来年、蓮が卒業したら一部屋空くわよ?」
治「ホンマ⁈でも来年までとか長いわ〜。しかも一部屋って事は、入れたとしてもツムと相部屋になるん?」
うげーと舌を出す治君。
侑「そんなん家と変わらんやん‼︎嫌や〜ここでも2段ベッドでサムと一緒とかホンマ泣くで?」
蓮「オイオイ、ちょお待て。泣きそうなんはこっちや。まだ7月やで?俺まだおるからな?」
侑 治「「・・・すんません。」」
かよこ「アハハ、そーよね?まぁまだ先の話だし。タイミングが来たらちゃんと親御さんとも相談して決めましょ!」
はーーい、と肩を落として返事をする双子。
すっかりしょげてしまった2人にかよこさんが笑顔で向き直る。
かよこ「そうだ!侑君と治君、夏休みの予定は?お盆は何か予定ある??」
侑「あー、それ聞いちゃいます?夏休み入ってすぐインハイ。その後は合宿に練習試合、遠征やらでバレー三昧っす。お盆だけは確かオフやったなぁ?」
治「せやな。俺らは部活しか予定のない寂しい夏休みや。」
すでに残り少ない2杯目のカレーを頬張りながら2人が答えた。