第29章 黒尾end
木漏れ日が差し、ぽかぽかと穏やかな陽気に何だか眠くなってしまいそうになる。
黒尾「やべー、このまま昼寝したい。」
コテっと私の肩に鉄朗の頭が乗せられた。
「ほんとだねー。あ、今度さ、休みの日に改めてお弁当とシート持って来ようよ!
それでゆっくりゴロゴロしよう?」
ね?と鉄朗の顔を覗き込むと、既に目は閉じていたが、口の両端は上がっている。
黒尾「えー、それサイコーじゃん。すっげー楽しみなんですケド。」
「フフッ、もう寝ちゃいそうじゃん。膝、貸そうか?」
黒尾「マジ?じゃーお言葉に甘えて少しだけ。」
鉄朗はそのまま私の膝の上に頭を乗せると気持ち良さそうに目を閉じた。