第29章 黒尾end
ふと思い浮かんだのは、、
ニヤリと意地悪く笑うクロの顔と金髪プリンで猫目の研磨。
「うーん…そうだね、幼馴染の2人には凄く支えてもらってる。」
治君はキョトッとした顔をしたかと思うと、ブッと吹き出した。
治「いやいや、そう言う意味ちゃうねんけど(笑)
まぁでもともみちゃんのそういうトコ変わってなくてちょっと安心したわ。」
「えっ?どういう意味だったの⁇」
治「ハハッ、ええねん!気にせんで?それよりせっかくやし腹一杯食べてってな?」
それから治君はおすすめの具材でおにぎりを握ってくれた。
どれも本当に美味しくて、お米はあの北さんが作っていると聞いてそれには驚いた。
出来たてのおにぎりを頬張りながら店内を見渡すと、ブラックジャッカルのポスターや侑君のサインが飾ってあって、今でも2人が仲が良い事が伺えて頬が緩む。
北さんが作ったお米で治君が美味しいおにぎりを作る、それを侑君が食べて筋肉となり、身体を創り上げる…。
高校時代の3人を見てきた分、凄く感慨深いな、、と思った。
バレー、食、農業、それぞれ全く別の道を選んだ3人がこうして繋がってるんだ…。