第27章 告白
黒尾「好きな女に"カッコ良い"って言われたら俺だってフツーに嬉しいから。」
ほんのり目元が赤くなったクロと視線が重なった。
「・・好きな女…?」
黒尾「そーです。今目の前にいる女性に俺は惚れてんの。」
「・・・・」
信号が青に変わり、静かに車が走り出す。
車には私しかいないし…私の事、、だよね?
クロが、私を?
突然の告白に思考が追いつかないでいると、、
黒尾「さぁそう言うワケだから今日は2人っきりで楽しもうね?ともみチャン?」
チラリと私に視線を向けたクロは、既にいつも通りのニヤついた表情に変わっていて、逆に今度は私の顔がみるみる赤くなる。
「・・この状況で車で2人きりって。凄い恥ずかしいんですけど…。」
黒尾「お互い様デス〜。俺だってこんな初っ端から告るつもりなかったっつーの(笑)
ったくホントともみにはペース崩されてばっかだわ。」
「え?私、クロのペース崩してる?」
黒尾「・・無自覚って怖いわー。」