第27章 告白
運転するクロを横目で盗み見してみる。
彼女作らない主義、なのかな?
その時、私の視線に気づいたクロが、前を見ながら口の端を持ち上げた。
黒尾「なになに〜?スーツ姿のクロもカッコ良いケド私服のクロもカッコ良い♡って?」
「・・そんな事言ってない。」
黒尾「ちぇー。」
いじけた様に下唇を突き出すクロが可笑しくてフフッと笑ってしまう。
クロはいつもスーツでビシッときめてるけど、今日は少しだけカジュアルな格好をしている。
黒のジャケットにパンツ、インナーの白Tが抜け感を出していてオシャレだ。
「嘘。クロって何でもスマートにこなすし、見た目も中身もカッコ良いなって思うよ。」
黒尾「・・・、、」
あれ?
素直に思った事を口に出したけど、珍しくクロの反応が何も返ってこない。
「クロ…?」
顔を覗き込むと、ちょうど信号で車が止まりクロはハンドルに顔を埋めた。
黒尾「・・ちょ、今こっち見んな。」
左手が伸びてきて私の顔をぐいっと前に向かせた。
「・・え?もしかして照れてる(笑)?」
クロが照れてるなんて珍しいし、何かちょっと可愛い!
もっと反応が見たくなり、私はふざけてクロの手を退けてもう一度顔を覗こうとした時、