第25章 新たな道
私は目を伏せ、コーヒーを一口啜った。
あやか「・・そっかぁ。かよこさんは離れ難かったやろうけど、私はともみちゃんが帰って来てくれて嬉しいで?」
佐々木「うん、私も!やっぱイタリアは遠すぎやし。」
「ありがと…。」
全く寂しくない訳じゃないけど、ようやく仕事も波に乗りはじめて今は日本に帰って来て良かったと思ってる…。
あやか「てかな、今日は2人に渡したいものがあんねん。」
あやかさんは鞄から白いカードを出して、私と夕子ちゃんの前にそれぞれ置いた。
佐々木「・・もしかして⁉︎」
あやかさんは頬を染め、フフッと笑みを溢した。
あやか「結婚すんねん。」
「けっ、結婚ーーー⁉︎」