第25章 新たな道
オシャレな店内に私と夕子ちゃんの声が響き渡った。
目を丸くし、口をパクパクする私達を見てあやかさんはクスクス笑っている。
あやか「いい?ここ表参道やから(笑)お上品にいこ?ついでにもう一個報告。
お腹に赤ちゃんおんねん。」
「ッーーー‼︎‼︎」
もう驚き過ぎて声が出なかった。
私と夕子ちゃんは口を手で覆い、足をバタバタさせ叫びたい気持ちを必死で抑えた。
そして何より驚いたのが、あやかさんの結婚相手が蓮さんだというのだから最早言葉を失った。
まさか2人がくっつくなんて7年前は想像もしていなかった…。
ようやく私達の興奮が落ち着いたのを見て、あやかさんがお腹に手を当てて話し始めた。
あやか「今妊娠5ヶ月なんやけど、ようやく安定期に入って。
何があるか分からんかったから報告、遅くなってごめんな?」
「ううん。あやかさん、痩せてるから全然気づかなかった…悪阻とか、大丈夫?」
あやか「食べ悪阻は少しあったけど、今はほとんど無いし!めっちゃ健康!」
佐々木「もー‼︎びっくりしたわー‼︎てか帰りは優先席に座って帰ろ(笑)⁉︎」
あやか「フフッせやな、そうするわ。
それで、結婚式は挙げないんだけど、仲の良い友達呼んでお披露目パーティーを来月するんだけど、、ともみちゃん兵庫まで来れるかな、、?」
「もちろんっ!行くよ!行きたいっ!」
そんなの絶対行きたいに決まってる!
興奮気味に返事をすると、あやかさんは気まずそうな表情を浮かべた。
あやか「ありがとう…。それとなんだけど、、、」
ん?と首を傾けると、
あやか「倫太郎と宮兄弟にも声掛けようと思うんやけど、、どうかな?」