第25章 新たな道
寝息を立てるともみを横抱きに抱え部屋へと運ぶ。
ギシ、ギシと廊下を進み部屋の前まで来ると肘でドアを開け、足でドアを閉めた。
ゆらゆら揺られても全く起きる気配のないともみを自身のベッドにそっと下ろした。
ベッドに座りそんなともみの寝顔を見つめる。
黒尾「・・可愛い寝顔しちゃって。」
大人になったともみは周りが振り向く程綺麗になった。
けど中身はガキの頃のまんまだ…。
誰もがともみみたいにいつまでも純粋なままじゃいられないんだよ、、
アイツだって…俺だって。
俺は小さく開いた口に吸い寄せられるように顔を近づけ、そっと唇を重ねた。
黒尾「・・好きだ。」