第25章 新たな道
研磨「あ、クロ来てたんだ。」
研磨が眠そうな顔で居間にやってきた。
黒尾「よぉ研磨。なんかすげー事になってんだケド。」
研磨は部屋から持って来た毛布を日向と木兎に掛けていく。
研磨「ともみも寝たんだ。・・何か聞いた?」
黒尾「いーや?何も。」
泣いてた事は敢えて言わないでおいた。
研磨は短く息を吐くと、ともみに視線を向けた。
研磨「・・宮侑の話になってからかな。
まぁ酒を煽った木兎も悪いんだけど…。」
黒尾「まぁそんな事だと思った。てかここで寝かせとくワケに行かねーから俺、部屋連れて来わ。」
研磨「ん、頼んだ。俺昨日から寝不足だからもう寝るけど・・クロ、ともみに変な事、しないでよ?」
ジトっとした目線を送る研磨に、「ハイハイしませんよー」と手を上げて見せた。
背中を丸めて部屋に戻ろうとした研磨がふと足を止めた。