第25章 新たな道
俺はともみの側にしゃがみ込み、手からさりげなくお猪口を取り上げると、ペットボトルの水を渡した。
黒尾「日向は寝てるから。とりあえず水を飲みなサイ。」
酒を取り上げられ、プーーと頬を膨らませるともみ。
え?何その顔、可愛いんですケド‼︎
「私はね〜!今日はとことん飲むって決めたのっ!飲まなきゃやってられねっちゅー話でしゅよっ‼︎」
黒尾「プッ、、口調おかしくなってるし。よしよし!分かったから、話しなら聞くからとりあえず酒は一旦お終いな?」
そう話しながらスーツのジャケットを脱ぎ、ともみの隣に腰を下ろした。
「クロっ!ジャケットはハンガーに掛けなきゃダメよって何回言ったら分かるんれすかっ!」
黒尾「あー、、ハイハイ。後でちゃんと掛けます…」
そう言うトコはしっかりしてんのね。
ともみは全くもぉー!と言いながら口を尖らせている。
そんな顔も可愛く思えて子供をあやす様に頭を撫でてやると、ともみはフフッと笑い気持ち良さそうに目を閉じた。
黒尾「フッ、なんかネコみたいだな。」
「クロの手、おっきくて気持ちいー。。」
ともみは顔はこっちに向けたまま、頭をコトンとテーブルに乗せた。
ったく、無防備なのは相変わらずだな。