第25章 新たな道
黒尾side
玄関入った時から酒臭かったけど想像以上の惨状に唖然とする。
「・・マジか。」
テーブルの上にはつゆだけ残った鍋やどんぶり、空の皿が乱雑に積み重ねられている。
そして数え切れない程のビールの空き缶が転がり、テーブルの中央には日本酒の一升瓶が鎮座していた。
「あーー!クロォ!遅いぞっ!早く座って飲みなしゃいっ!」
「えーっと、、ともみチャンですよね?」
目の前のともみの顔は赤く、目は完全に座ってる。
ともみが日本に帰って来てから何度か一緒に酒は飲んだけど、酔っ払った姿は見たことはない。
と、いうよりともみは酒が強い。
こんな風になるなんてよっぽどダロ。