第25章 新たな道
木兎さんが大量に買ってきてくれたビールやサワー、日本酒を冷蔵庫に入れていく。
チラッと居間に視線を向けると、木兎さんは何故か正座をしていて日向さんに何か注意されている。
日向「師匠にこんな事言うのは忍びないですけど、女性に向かってアレはないですよ。」
木兎「だって6年?7年前だし‼︎名前は忘れちゃったけど、運命の出会いだった事は覚えてる‼︎うんっ‼︎こうやって再開したのもやっぱり俺とともみちゃんが運命で結ばれていたからに違いない‼︎ねっ?そうでしょともみちゃん⁉︎」
木兎さんが勢いよく立ち上がりぐるんとこちらに顔を向けた。
「・・はぁ。」
木兎「それにしても、あん時もめっちゃ可愛いかったけど、大人になって更に美人になってんじゃん‼ねーともみちゃん彼氏いんの?
いないなら俺と付き合って‼︎」
日向「木兎さん、、一回落ち着きましょう!」
木兎「大丈夫!俺はいつも落ち着いている‼︎
で彼氏いんの⁇」
ぐいぐいと顔を近づけて来る木兎さんに後退りしながら首を傾けて誤魔化す。
そんな木兎さんの後ろではあわあわとしながら止めようとしてくれている日向さん、その傍らで研磨はげんなりとした顔をしていた。
研磨「・・はぁ。クロ、まだかな。」