第25章 新たな道
話しを聞くと、今まで日向選手は本を読み漁り、独学で食事メニューや栄養管理を学んだらしい。
「勿論、私は構いませんが、チームで契約してる栄養士さんいるんじゃ・・?」
日向「いますけど、月に1〜2回ぐらいしか会えないし、シーズンオフの時とかやっぱり困るんです。
トップ選手は個人契約で栄養士さん付いてるんすよ。」
研磨「良いんじゃない?お互いにとって良い話だと思う。」
研磨がいつもの冷静な口調で答えると、日向選手の顔がパッと明るくなった。
「じゃあ私で良かったら宜しくお願いします。」
日向「マジで⁈やった〜‼︎研磨、サンキューな!」
研磨「俺は別に…。けど、、ともみ、翔陽のチーム、どこだか知ってるよね?」
「・・・あー。うん…。」
私と研磨の間に流れた妙な空気を日向選手が気づく事は無かった。