第25章 新たな道
日向選手がうーん、、と唸っている。
・・誤解を招かないように話した方が良いよね…。
そう思い、遠慮がちに日向選手に視線を向ける。
「あの、、私、数ヶ月前までイタリアに居て、大学卒業して日本に戻ってきたんです。
なかなか働き口が見つけられなくて困っていた時に研磨が助けてくれて…
今は研磨の仕事を手伝いながらフリーで栄養士のアドバイザーをしてるんです。」
日向「えっ⁈イタリアに居たの?すげー!
イタリアの大学を卒業したって事⁇
めっちゃ頭良いじゃーん‼︎」
「いえいえ、、そんな事ないです…」
日向選手が興奮気味に食いついてきた。
研磨「・・自分だって単身でブラジル行ってたじゃん。」
日向「そーだけど!俺は勉強は全然ダメだったから凄いなって。
それより!原さんて栄養士なんすか⁉︎」
「・・はい。でもイタリアで取得したので日本とは違うかもですが。」
そう答えると、日向選手の目がキラキラと輝いた。
日向「原さんに食事指導とかメニューのアドバイスしてもらいたいっ!」
突然の申し出に私と研磨は思わず顔を見合わせた。