• テキストサイズ

ハイキュー  夢を追うあなたと。

第4章 新たな出会い。


侑「かよこさんは子供おらんの?」

かよこ「子供欲しかったんだけどねー。こればっかりは授かりもんだからね。あんた達みたいな子がいたら家の中賑やかで良いわね!」

「「喧しいだけや」」

フッ

見事にシンクロした双子がおかしくて思わず吹いてしまった。


かよこ「え?」
倫太郎「今…。」

かよこさんと倫太郎君の視線が私に向けられて自分でも気づく。

私、今笑った?

片手で口元を覆う。

ついさっきまで賑やかだった部屋が静まり、
麦茶が入ったコップの中でカランと氷が音をたてる。


侑「え?どないしたん?」
治「ツムがしょーもない事言うからやろ。」
侑「俺なんも言うてへんし!」

また2人が言い合いになりかけた所で、私は何も無かったかのように用意した麦茶をテーブルへと運ぶ。

「みなさんお茶、どうぞ。」

麦茶と一緒にお茶菓子を置いたところで、かよこさんに腕を掴まれた。

かよこ「ともみ…あんた…笑えたじゃない。笑ったうちに入らないかもしれないけど、、、2年間一緒にいて初めてよ…」

かよこさんは目を潤ませて嬉しそうに微笑んだ。

「かよこさん…」

かよこさんは立ち上がると、私の頭を優しく撫でた。

かよこ「フフッ、何か感極まっちゃった。侑君も治君も訳わかんないわよね、ごめんごめん‼︎
さ、気を取り直して勉強会始めてちょうだい?私は何か差し入れ買ってくるわ!」

侑「差し入れ⁇よっしゃー!かよこさんおおきに〜♡」
治「ありがとうございます〜」

喜ぶ双子達にかよこさんは笑顔で応えてリビングを出て行った。

私はその後ろ姿をぼんやりと見送る。



/ 584ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp