第4章 新たな出会い。
そこではすでに侑君とかよこさんは意気投合したようで話が盛り上がっていた。
侑「えーなぁ‼︎こんな洒落た下宿があったなんて知らんかったわぁー。しかも管理人さんめっちゃ若いし綺麗やなぁ‼︎」
かよこ「侑君?だっけ?そんなホントの事言われたら照れるわぁ〜!かよこさん♡って呼んでいいのよー?」
侑「えー?ほんじゃ、かよこさん♡」
ギャハハ〜と大きな口を開けて侑君の背中をバシバシ叩くかよこさん。
治「俺ら何見せられてるん?」
「・・・・」
かよこ「ほら、そっちの3人も突っ立ってないでこっち来て座って!勉強するんでしょ?」
かよこさんに呼ばれ、倫太郎君と治君もソファに座る。
私は冷たいお茶を出そうとキッチンへ入った。
侑「あれー?そう言えばあやかちゃんどこ行った?さっきまでおったのに。」
侑君がキョロキョロとあやかさんを探す。
倫太郎「あやかさんならもうとっくに自分の部屋行ったよ。テスト前日にお前らと付き合うほど皆んな暇じゃねーんだよ。」
侑「うそやーん‼︎俺あやかちゃんにカテキョお願いしよ思うてたのにー‼︎どないしよー‼︎」
治「ツム。先言うとくけど、ともみちゃんは俺のカテキョやからな。あやかちゃんがおらんからってあかんで。」
侑「はー?何言うとんねん‼︎いつからお前のもんになったんや?さっき会ったばっかりやろがい!」
治「先に約束したんは俺や!お前は角名にでも教えてもらえばええやろ!」
お茶を用意しながらも聞こえてくる双子の言い合いにヒヤヒヤしていると、
かよこ「ブッフフフ‼︎もーあんた達ホント面白いわぁ。くだらない喧嘩が出来る相手がいるって幸せね‼︎私もこんな息子が欲しかったわぁ。」
かよこさんの明るい声で双子の言い合いは止まった。