第4章 新たな出会い。
私も靴を脱いで上がろうとしたところで倫太郎君に止められた。
倫太郎「ともみ、大丈夫だった?アイツら強引なとこあるから嫌な思いしてない?」
先程までとは違って心配そうな顔付きをしている。
「・・・大丈夫。だけど下宿の事、内緒にしてたみたいなのに…ごめんなさい。」
私は頭を下げた。
倫太郎「いや、、内緒にしてた訳じゃないんだけど、アイツらうるせーし。入り浸れたら面倒くさかっただけ。それに、、、ともみに会わせたくなかった。」
「・・・え?」
倫太郎君を見上げると少し耳が赤くなっている。
照れてる…?
その時、リビングからひょこっと治君が顔を出した。
治「角名ー?ともみちゃんは俺に勉強教えてくれる約束してんのやから邪魔せんといてやー?」
倫太郎「は?」
倫太郎君はまた不機嫌な顔に戻り、治君を睨みつける。
「・・・とりあえず、私達も入ろうか?」
はぁ。とため息を吐く倫太郎君と一緒に私達もリビングへ入った。