第4章 新たな出会い。
倫太郎君と私達が同じ下宿に住んでいる事があっさりとバレ、その場を治めるのはまぁ大変だった。
でも、あやかさんの
「これからみんなで勉強会したらええやん!」
この一声で何とか場は収まった。
でも何故か私がかよこさんに電話で許可を得ることになり、渋々かよこさんの携帯に掛けると、
かよこ「ともみが友達と勉強会⁈え⁈しかも男の子⁇良いに決まってるでしょ‼︎ほらっ良いから早く連れて来なさい‼︎ついにこの時が来たのね‼︎あらやだ‼︎私、部屋着のままだわ!着替えて化粧しなきゃ‼︎」
何か勘違いをしてるようだったけど、あまりにも興奮してる為止める気にはならなかった。
あやか「な?うまくいったやろ?」
とあやかさんは少し悪戯っぽく笑っていた。どうやら私に電話を掛けさせたのはこれが目的だったようだ。
とりあえずかよこさんのオッケーも出て、4人で帰ることになったのはいいけど…
倫太郎君は下宿の事、周りに内緒にしてたみたいだけど大丈夫なのだろうか。
楽しそうに前を歩く3人の後ろで、私は1人トボトボと背中を丸めて歩いていく。
あやか「ほらーともみちゃん早よ行くで?」
あやかさんが振り向き手をヒラヒラと振っている。
私が小走りで追いつくと金髪の男の子が、
侑「メガネちゃんの名前はともみちゃんいうんか?俺は宮侑、角名と同じクラスや。よろしゅうなー」
「こちらこそ…」
私はペコっと頭を下げる。
治「俺は治。ともみちゃん、めっちゃ頭良さそうやしあとで勉強教えてな!」
「・・・はぁ。私で良ければ。」
よっしゃ!と嬉しそうにする治君。
私にそんな事言うなんて、物好きな人もいるんだな、と思った。
その後も双子とあやかさんの楽しそうな会話を聞きながら、私は足取り重く帰路に着いた。