第4章 新たな出会い。
宮、兄弟?
あやかさんの知り合いだろうか。
「おーっ!なんやえらい可愛い子来たやん‼メガネちゃんと全然タイプ違うけど友達?」
「ツム、こんなトコでナンパはあかんで。」
金髪の男の子は興奮気味にあやかさんと距離を縮めている。
「ナンパちゃうわ!これから親睦を深めようとしてるとこや。こんな可愛い子、同じ1年で見た事ないな?2年生?」
あやか「うん、2年の松本あやか。てか噂では聞いてたけど、ほんま2人共ソックリやなぁ…。しかも背高くてイケメンの双子って、みんなが騒ぐのも納得やわ。」
「いやぁそんな褒めんといて?照れるわ〜」
「・・ツム、鼻の下伸びきっとるで。角名の事よう言えたな。」
あやか「・・・角名?あーそっか!倫太郎もバレー部だから宮兄弟と同じやね!そう言えば倫太郎は?一緒ちゃうの?」
あやかさんは辺りをキョロキョロと見回す。
なんだか嫌な流れになりそうで、あやかさんの袖を引っ張る。
「・・あやかさん」
小声で制止しようとしたが遅かった。
「倫太郎?なんやえらい親密な呼び方やん。え、、、まさか角名と…」
あやか「私達、倫太郎と一緒に住んでるんよ。聞いてへん?下宿の事。」
ああ…。
あっさりと話してしまった。
私が肩を落とすと同時に、双子の絶叫が辺りに響いた。