第20章 2人の日常
その夜
あやかさんに誘われて部屋に遊びに来た。
ドアが開き、あやかさんが私の後ろを確認する。
あやか「良かった、侑君も連いてきたらどうしようかと思ったわ。」
「フフッ、少し拗ねてたけど、さすがにあやかさんに怒られると思ったのか、下で3人共ゲームしてる。」
あやか「ホンマべったりやな。さ、入って?」
あやかさんの部屋は私とは正反対で、サーモンピンクのカーテンに、ふわふわの白い円形のラグが敷いてあり、いかにも女の子らしい部屋だ。
棚には綺麗な色のマニキュアが何本も並べられていて思わず見入っていると、
あやか「私な、ネイリストになりたくて。
美容系の専門学校に行こう思うてんねん。」
「えっ?ネイリスト⁉︎・・知らなかった!」
驚いて振り向くとあやかさんはニコッと笑い頷いた。
あやか「子供の頃からメイクしたりマニキュア塗るの好きで、色々コレクションしてて。
ともみちゃん、良かったら塗らせてくれへん?」
「え、、いいの?嬉しい!」
あやか「フフッ、好きな色選んで?」
嬉しくてブンブンと首を縦に振る。
マニキュアなんて生まれて初めてだ…。