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ハイキュー  夢を追うあなたと。

第20章 2人の日常



カプッ

突然、耳たぶに刺激が走り甘噛みされたのだと気づく。

「ちょっ!あつむ、ッ!」

手で耳を抑え、振り向いた瞬間。


唇を奪われた。。




パコーーン‼︎

想像以上に良い音がキッチンに響いた。





キュウリを乗せたお皿を手に、スタスタとキッチンから出ると、あやかさんの隣に腰掛けた。


治「・・ともみちゃん、なんか怒ってはる?」

向かいに座る治君が顔色を伺ってきたが、私はニッコリと笑顔を貼り付けた。

「ん〜?怒ってないよ。」

そこへ、侑君もキッチンから出てきた。

侑「あたたた…お玉で思いっきし頭殴られたわ〜」

頭をさする侑君を見て、3人は「あぁ」と納得したようだった。




たこ焼きが焼き上がると、リビングには食欲を唆る良い匂いが広がった。


あやか「熱っ‼︎うまっ‼︎」

「ん〜おいしい〜‼︎倫太郎君、上手だね⁉︎」

たこ焼きは中がトロッとしていて外はカリカリに焼けている。

倫太郎「食べる時はこっちの列からにしな。向こうの列は治が作ったから何入れたかわかんないよ。」

倫太郎君が言うより早く、奥の列のたこ焼きを口に入れた侑君が盛大に咽せた。


侑「ゲホッ・・辛っ‼︎何や、、うわっ辛っ‼︎」


侑君の顔がみるみる赤くなり、額には汗が滲んでいる。


治「フッフッフ〜。治スペシャル食べたな?
大量のタバスコとイカの塩辛入れてん。」

あやか「・・聞いただけで咽せそうやわ。」


ガブガブと水を飲み干し、侑君は治君をギロリと睨む。
喧嘩が始まりそうな予感に、私は咄嗟に口を開いた。

「侑君!次、侑君が作ったたこ焼き食べたいなー…」

皆んなの視線が私に集まり、顔がカァッと赤くなる。
けどそんな中、侑君は嬉しそうに目をキラキラさせた。


侑「よっしゃ!可愛い彼女のためや!侑スペシャル作るさかい!ともみちゃん、ちょっと待っててな?」


倫太郎「・・マジ単純。」

治「治スペシャルのパクリやんか。」

あやか「ともみちゃん、すでに侑君の扱い上手なったな(笑)」

「ははは…。」


この後、私は大量の侑スペシャルを食べる事になったのだった。



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