第4章 新たな出会い。
その日の午後の授業も終わり、荷物を纏めて教室を出る。
明日から期末テスト、という事もあり部活動がないせいか帰宅する生徒が多い。
トボトボと歩きながら夕飯のメニューを考えるのがいつもの日課だ。
明日からテストが終わるまではかよこさんが夕飯を作ってくれる事になっているし、今日は冷蔵庫の残りものでカレーにしようかな。
それならスーパーに寄らずに済みそうだな、なんて考えながら近くのコンビニの前を通り過ぎようとした時、ちょうどコンビニから人が出て来た。
あ、この人…。
背が高い金髪の男の子…。
向こうも私に気づいたようで、私の顔をじっと見ながら近づいて来た。
「なぁ、今日角名が手振ってたのってアンタやろ?」