第19章 花火大会
その時、
ガチャガチャ
「ただいま〜〜‼︎」
「あっ!やっぱり2人帰ってきてるやん‼︎」
鍵が開く音と同時に玄関の方から声が聞こえてきた。
侑「やばっ!」
ともみちゃんは目を見開き固まっている。
俺は慌ててそんなともみちゃんを手を引いて起こすと、捲れた裾を手早く直した。
あやか「ただいま〜、、って何で2人して正座してるん」
侑 「お、おん。早かったなー?」
「みんなお帰り〜…。」
・・咄嗟に正座してもうた。
てかともみちゃんもつられて正座しとるし、そんなトコまで可愛すぎか!
治「はっ、だいたい想像つくけどな…。」
倫太郎「・・・。」
3人の白い目が俺に突き刺さる。
けど、このメンバーにはちゃんと俺から伝えなあかんよな。
俺は正座をしたままビシッと背筋を伸ばし、ともみちゃんの手を握った。
侑「話しがあんねん!」
驚いたようにビクッと肩が震えたともみちゃんに、大丈夫やとアイコンタクトをする。