第19章 花火大会
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侑「あー、、全然内容入ってこんわ。」
手持ち無沙汰で付けたテレビからは、今人気の芸人達が面白トークを繰り広げていた。
いつもならサムと一緒に画面に向かって突っ込んどるトコやけど。。
チラッと時計に目を向ける。
花火も終わった頃やろな…。
ソワソワする気持ちを紛らわせようと、再び画面に視線を戻した。
するとパタパタとスリッパの鳴る音が近づいてきた。
「あーさっぱりした!侑君もシャワー浴びて来たら?」
ともみちゃんが頬を蒸気させ、ホカホカと湯気が出そうな顔でリビングに戻って来た。
思わずその姿にゴクンと生唾を飲み込む。
つるんとした白い肌に少し湿った髪、短パンから伸びた長くて細い足に今日は一段とそそられてまう。
俺はリモコンに手を伸ばし、テレビを消した。
侑「それより#NAMEちゃん、こっち。」
隣に座るようポン、とソファを叩く。
ともみちゃんは小さく頷くと、遠慮がちに微妙な距離を空けてソファに座った。
ふわっと石鹸の匂いが鼻を掠め、それだけで理性が吹っ飛びそうになる。
「みんな、、そろそろ帰ってくる、、かなぁ?」
緊張しているのか、ともみちゃんの声が上擦った。
侑「せやな…けどまだ帰ってきて欲しないな。」
手を伸ばし、ともみちゃんの顔にかかっているサイドの髪を耳にかける。
そして目が合ったのを合図に唇を重ねた。