第19章 花火大会
侑side
今、手を繋いで俺の隣を歩く可愛い子、ともみちゃん。
今日から目出たく俺の彼女や。
あれから結局皆んなのとこには戻らんかった。
帰りの混雑を避ける為、花火が終わる少し前に俺らは会場を後にした。
あんな人混みの中に戻りとうないし、何より早く2人きりになりたかったから。
ともみちゃんは着替えを夕子ちゃんの家に置きっぱなしだとか何とか言うてたけど、そんなん明日取り行けば良えし。
そもそもやたら勘の良いあやかちゃんが持って帰ってくるやろと思ったがそれは黙っとった。
問題はサムと角名や。
あいつらが気を回すとは思えへんしな…。
このまま下宿に着いてそう言う流れになったらどうする?
俺の部屋は絶対あかんし…
ともみちゃんの部屋しかないな…。
そんな事を考えとったら、つい顔がニヤけてもうた。
締まりのない俺の顔を、ともみちゃんが上目遣いで見上げてきた。
はうっ!
あかんあかん!
そんな顔されたら家までもたん‼︎
初めてのエッチが暗い路地裏とか絶対あかんやろ⁉︎
ともみちゃんの事は大事にするって決めたんや!
必死に理性をかき集め、沸き上がる欲を抑え込む。
「・・侑君。さっきから黙ってニヤニヤしてるけど、、どうしたの?」
侑「えっ?ニヤニヤしとった?」
繋いでない方の手で口を抑えた。
あかん…。
頭ん中エロい事しか考えらへんくなってる!
いや、そもそもそんな白いうなじ晒して歩いてたら俺やなくても襲いたくなんで?
それにただでさえ浴衣着て色っぽいのに、普段化粧っ気無い子が赤いリップ塗るとかもう反則や!
こっちは健全な男子校生やぞ⁈
俺が必死で葛藤する中、ともみちゃんが繋いでいた手を目線の高さまで持ち上げてマジマジと見ていた。
「前から思ってたけど、侑君の指、長くて綺麗だよね。」
侑「そーか?まぁ手入れはちゃんとしてるつもりやけど。ともみちゃんの爪はちっこくて可愛いな。」
えー、、と頬をふくらませる仕草が可愛いくて、繋いだ手の指を絡ませて所謂恋人繋ぎにする。
「なんか…照れるね。」
顔を赤くし、嬉しそうに笑うともみちゃんがどうしようもなく可愛い。
キスしたらもっと赤なるやろか…。