第19章 花火大会
ポロ、と溢れた涙を侑君の長い指が拭った。
侑「もう1人にはせーへんから…。」
侑君の優しい眼差しに視界がボヤけていく。
侑「・・俺、もういい加減な事せーへんし、ともみちゃんの事傷つけたりするような事せーへんから…俺の彼女になって?」
「・・侑君…」
見つめ合う私達の後ろで、
ドーーーーンッと大きな音と共に花火が上がった。
夜空が一瞬、明るくなり大輪の華が咲く。
「わぁ、、綺麗…!」
侑「えらいタイミングやなー。」
思わず花火に見惚れている私を、侑君が後ろからぎゅっと抱きしめた。
侑「ほんまにめっちゃ好き。ともみちゃんの事、大事にするから…。」
耳元で囁かれ、心臓がバクバクと凄い早さで音を立てる。