第4章 新たな出会い。
相変わらずクラスに友達は1人もいないが、別にそれは私にとっては日常で。
小、中とイジメは多々受けてきたが、高校生にもなるとさすがに陰湿なイジメは受けなくなった。
けど、よっぽど私の見た目が不気味なのか、話し掛けてくる人もいなかった。
朝の賑やかな教室の中、私は窓際の席に着くと鞄から本を取り出し読書をする。
チャイムが鳴るまではいつもこうして自分の世界に入る。
予鈴が鳴り、本を閉じふと外を眺めるとグラウンドには体操服を着た生徒が出て来るのが見えた。
うわぁ、、外で体育とか暑そう…。
そんな事を思って眺めていると、3人組みの男子のうちの1人がこちらを振り返った。