第4章 新たな出会い。
あやか「はぁー、もうすぐ期末テストやねぇ。憂鬱やわぁ。」
深いため息を吐くあやかさんと肩を並べ学校までの道を歩く。
7月に入り、今年は例年に比べて早くに梅雨が明けた。
空は青く晴れ渡っている。
下宿から学校までは徒歩で20分とは言え、朝から照り付ける太陽に汗が滲む。
あやか「ともみちゃんは頭良いからテストの前でも余裕やなぁ?てかともみちゃんと同い年だったらテスト前は家庭教師してもらえたのになぁ。。」
「・・・人に教えられるほど頭良くないですよ…」
あやか「またまたぁ謙遜してぇ。かよこさん自慢しとったで?塾とか行ってへんのに偏差値やばいって。」
「・・・ゲームと勉強しかやる事なかったんで…。」
背中を丸め下を向いて歩く。
あやか「ともみちゃんはもっと自信持ったらええやん!頭良くてゲームが得意、その上料理上手なんてそうおらんで?」
顔を上げると、あやかさんは明るく笑う。
あやかさんは友達も多く、一緒に登校してると挨拶をされたり、よく声を掛けられたりしていて、その度にあやかさんは笑顔で応えている。
こんな私と一緒にいるより、仲の良い人と行けば良いのに、部活の朝練が無い日はいつもこうやって私と登校してくれた。