第18章 2度目の夏。
けど、唇が重なるあと数センチのところで顔を止めた。
キスしたら止まらなくなる自信がある…。
すぐそこにはサムがぐーすかイビキかいて寝とるし…。
少ない理性をかき集め、ここはぐっと我慢する。
侑「・・それにしても抱き心地ええなぁ。」
柔らかくて、エエ匂いやし…。
陶器のように滑らかで白い肌、目元はフサフサの長い睫毛が影を作っている。
侑「あかん。。可愛い過ぎて死ぬ。」
可愛い寝顔を見ながら独り言を零した。
サラサラとした綺麗な髪に顔を埋めていると、先程までの眠気が蘇り、瞼が重くなってきた。
侑「・・おやすみ。」
俺はそのまま眠りに落ちていった。
翌朝
柔らかい温もりを求めて手を伸ばすが何も掴めない。
侑「・・あれ…?」
重い瞼を開けると外からは明るい日差しが差し込んでいた。
朝か…。
ぼんやりとする思考を巡らせ、ふと一緒に寝たはずのともみちゃんの姿が見当たらない事に気づく。