第18章 2度目の夏。
治「ともみちゃーん、5日ぶり‼︎会いたかったわー‼︎」
そう、私は治君の胸の中にすっぽりと包まれている。
突然の事に目をパチパチとさせていると、
侑「あーーゴラァ‼︎サム‼︎何しとんねん‼︎」
息を切らした侑君が、声を荒げながら治君の頭を叩いた。
治「あたっ、えーやんか!久々の再会なんやから。な?ともみちゃん。」
「フフッ、治君も侑君もおかえりなさい。倫太郎君もおかえり。」
侑君の後ろから疲れた顔をした倫太郎君が顔を出した。
倫太郎「ただいま。ったく疲れてんのに途中から2人が走り出すから余計に疲れた。」
侑「俺は1番に帰りたくて走ったのにお前らが競ってくるからやろ⁈てかサムはいつまでくっついとるんや‼︎」
ぐいぐいと治君を引き剥がす侑君を見ながら、嬉しくて顔が綻ぶ。
侑君…本当に走って帰って来てくれたんだ。
倫太郎「あれ?ともみ1人?かよこさんは仕事?」
「あー、、その事なんだけど。」