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ハイキュー  夢を追うあなたと。

第18章 2度目の夏。



リビングに移動し、落ち着いたところで3人に事情を話した。


「とりあえず旦那さんが退院して1週間を目安に戻ってくるって。」

治「そっか…。あやかちゃんも居らんし、俺らが合宿行ってる間、大変やったな…。」

倫太郎「ともみ、1人で大丈夫だった?」

「え?あ、うん。私は、、大丈夫…。」


一瞬、侑君と目が合うも私は慌てて視線を逸らした。


沈黙が流れた時…

ギュルルル〜


盛大なお腹の音が鳴り、治君に視線が集まる。


治「え?何や。腹減っとるけど今のは俺、ちゃうで?」

侑「真面目な話しとんのに呑気な腹やな〜。」

治「あぁ?だから俺ちゃうわっ!ほな角名か?」

倫太郎「・・・いや」


倫太郎君は手を口に当て笑いを堪えている。



「わ、私です…。」

赤い顔を隠すように俯いて手を挙げた。

え?と侑君と治君がポカンとした顔で私を見ると、
私のお腹はそれに応えるかのように再び、
ギュルルルーと音を立てた。




それからしばらく、散々笑われてからかわれたけど、
腹ペコなともみちゃんの為、と言って3人が夕飯の手伝いをしてくれて楽しかった。


でもさすがの3人も相当疲れているようで、夕飯を食べ終わると眠そうに欠伸を漏らしていた。


倫太郎「俺、風呂入って寝るわ…。」

「うん、おやすみー」

私はお皿を洗いながら、フラフラと出て行く倫太郎君を見送る。
片付けが終わりキッチンを出ると、侑君と治君はテレビを付けたまま寝ていた。


「あらら、どうしよう。」

さすがに私だけで運ぶのは無理だし…。

ソファでは治君が、ラグの上では侑君が大の字になって気持ち良さそうに寝ている。

よっぽど疲れたんだろうなぁ。


私は2階の2人の部屋に行き、タオルケットを手に取るとリビングへ戻った。


それぞれお腹の上にタオルケットをそっと掛け、テレビと電気を消すと、静かになった部屋に2人の寝息が聞こえる。


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