第18章 2度目の夏。
「あっ…。それ、この間夕子ちゃんが遊びに来た時持って来て。」
少し迷うが思い切って誘ってみようかと口を開き掛けた時、
侑「え⁉︎何何〜⁇花火大会って聞こえたで?」
治「花火大会⁇いつ?皆んなで行こうや!角名、俺にも見してー?」
侑君と治君も加わり、チラシに群がる3人。
あれ?大事な大会前だしもっとピリピリしてるのかと思ったけど…。
どうやらこの3人はあまり関係ないらしい。
「インターハイを控えてるから日にち的に無理かな、、と思ったんだけど…行けるなら皆で行きたいな…。」
キッチンから遠慮がちに声を掛けた。
侑「行くし‼︎花火大会って夜やろ?練習終わったら行けるやん‼︎」
治「確か去年はインハイと日程被って行けなかったやつやろ?
ほなリベンジやな!」
この何日間かモヤモヤしていたのがバカバカしい程の返答に、肩の力が抜け、笑みが溢れた。
「倫太郎君は?行ける?」
ずっと黙っていた倫太郎君に声を掛けると、
倫太郎「ともみが浴衣着るなら行こうかな。」
「・・・。」
侑 「・・お前ホンマ…」
治「ムッツリやな…。」