第17章 揺らぐ。
「ただいまー。」
華「お邪魔します。」
リビングからかよこさんが顔を出した。
かよこ「おかえり〜!あら?お友達⁇」
「うん、小松華ちゃん。侑君の後輩なんだけど、お見舞いに来てくれて。」
華ちゃんはペコッと頭を下げる。
かよこ「あら、わざわざお見舞いに?ありがとうね。さ、上がって?」
華「あの、、侑先輩の具合は?」
かよこ「咳が出てるけど、熱は昼に測った時は37度台まで下がってたわよ。」
かよこさんの話を聞き、ホッと肩を撫で下ろす。
けど隣に立つ華ちゃんは複雑な顔をしていた。
かよこ「フフッ。ただの風邪だし、死にはしないから大丈夫よ!
ともみ、部屋案内してあげて?
風邪がうつるといけないから2人共、長居はしない方がいいわよ。」
私は頷いて華ちゃんを侑君の部屋に案内した。
ドアをノックし声を掛けるが反応がない…
「・・寝てるかな?」
そっとドアを開け中を覗くと侑君は寝ているようだった。