第17章 揺らぐ。
大きなビニール袋を自転車のカゴに入れ、自転車を押しながら隣を歩く華ちゃん。
途中で寄ったコンビニで、栄養ドリンクやゼリーにプリン。それと華ちゃん曰く、侑君が好きらしいカップラーメンを買っていた。
華「じゃあ普段は原先輩が食事を用意してるんですか?」
「まぁ、だいたい…。私は下宿費払ってないから…その代わりに掃除とか食事は出来る限りやりたくて。」
華「・・なんか、同じ高校生なのに、原先輩は凄いですね。」
私は首を横に振りながら答えた。
「全然凄くなんてないよ。私、最初はろくにコミュニケーションも取れなくて。
下宿にいる皆んなのお陰でようやくまともになれた感じだから…。」
華「へぇ意外です…。原先輩は美人で完璧な人だと思ってました。」
「え〜?完璧とは程遠い人間だよ。」
華「そんな事ないですよ!1年の間でも原先輩に憧れている女子や男子、多いですよ?モデルさんみたいだって。」
「も、もう、、私の事は良いから…」
褒められる事になれていないため何だかむず痒くて恥ずかしい…。
華「すいません!私ってばつい調子に乗ってペラペラと…。」
「フフッ大丈夫だよ。」
そんは話しをしている間に下宿に着いた。