第12章 新たな季節。
夕子ちゃんの顔がパッと明るくなる。
佐々木「ホンマ⁇ありがとう〜‼︎」
「そうだ、倫太郎君と治君に少し遅くなる事言っておいた方が良いよね、ちょっと話してくる。」
鞄を手に2人の元へ行こうとする私を夕子ちゃんは慌てて引き留めた。
佐々木「ちょーっと待って⁉︎」
「⁇」
佐々木「合コンってワードは禁句やで⁈私が合コンに誘ったなんて知ったら2人に殺されるかもしれへん…」
私の耳元で囁く夕子ちゃんは、怯えたような表情をしている。
そんな事ないんだけどな、と思いながらもとりあえず頷いた。