第12章 新たな季節。
私は今日、人生で初めての合コンに参加する。
と言っても実際は夕子ちゃんの付き添いだけれど。
ーー
夕子ちゃんとは2年になっても運良く、同じクラスになった。
席順も前と後ろで、帰りのホームルームが終わり私が帰る支度をしていると、夕子ちゃんが振り向き、手を合わせてきた。
佐々木「ともみちゃん‼︎一生のお願いやー‼︎」
・・うん。嫌な予感かする。
「・・な、何かなぁ?」
夕子ちゃんは私の手をぎゅっと握りしめる。
佐々木「今日この後、合コン一緒に参加して?」
「・・ごめん。他、当たってくれる?」
佐々木「早い早い断るの(笑)。
あのね、合コンって言ってもみんな知り合いやから大丈夫!
ただお茶して話すだけの軽いやつやから!」
眉をしかめる私に夕子ちゃんは事の流れを話し始めた。