第3章 下宿生活。
その日の夜は俺の歓迎会をするとかで全員が顔を揃えた。
テーブルには沢山の料理が並び、かよこさんはビール、俺ら学生3人はジュースやお茶で乾杯をした後、簡単な自己紹介をしていった。
チャラっとした見た目の蓮さん。
小柄で可愛いらしいあやかさん。
無口で無表情のともみ。
それが俺の感じた第一印象だ。
唯一の同級生は1番話しづらそうなともみだった。
女にしては背が高く、ヒョロッとした体型で伸ばしっぱなしの長い黒髪が不気味だ。
その上長い前髪からチラッと見えるメガネは度がキツいのか目が小さく見える。
こんな見た目じゃ男は勿論、友達もいねーだろうな。
あんま関わりたくねーし、必要最低限の付き合いにしよう。
そんな事を思っていた。