第8章 それぞれの想い。
私は2階の1番奥の部屋のドアを開け、すぐに寝られるようベッドを整えていると侑君が部屋に入ってきた。
指で合図すると侑君は頷き、そっとかよこさんを下ろした。
気持ち良さそうに眠るかよこさんを見て侑君はフゥ、と息を吐き床に座り込んだ。
私は小声で「ありがとうございます」と言いかよこさんに布団を掛ける。
侑「・・ともみちゃん、今日は色々ありがとうな。」
部屋が薄暗くて表情はわかりづらいが、小さい声で侑君が呟いた。
「い、いえ…。私もお祝い出来て良かったです。」
侑「それって、、サムの事言うてる?」