第8章 それぞれの想い。
粗方片付けも終わり、ふと気付くとかよこさんが酔い潰れたのかテーブルに突っ伏して寝てしまっていた。
私はソファからブランケットを手に取り、かよこさんの肩にそっと掛けた。
倫太郎「かよこさん、寝ちゃった?」
「うん。結構な量飲んでたし…。」
あやか「ここで寝てたら風邪引くで?誰か部屋まで運んだって?」
治「それならツムやな。」
倫太郎「侑、頼んだ。」
治君と倫太郎君の声が重なる。
侑「ハー⁇何で俺やねん!」
あやかさんがシーッと人差し指を口に当てる。
あやか「まぁ1番のお気に入りやし(笑)侑君、頼んだで?」
しゃーないな、と言いながらも侑君はかよこさんを軽々と背中に乗せおんぶする。
「私、部屋案内しますね。」
侑「酒くさっ!ってか重いしコレ階段キツいな〜!」
階段を先に上がる私の後ろから遠慮ない言い草が聞こえた。