第8章 それぞれの想い。
「ちょっと、、手加減した方が良かったですかね…?」
あやか「てかともみちゃん、ゲームになると人格変わるの何でなん(笑)?」
「そうですかね…。」
ハハハ、と苦笑いを浮かべる私の隣で倫太郎君が、「疲れた。」
と呟き、私の肩にコテッと頭を乗せてきた。
あやか「なんや、倫太郎の甘えモード発動やな。」
「朝から夕方まで部活でしたもんね。」
肩越しに倫太郎に視線を向けると眠そうにあくびをしている。
倫太郎「・・あやかさん、蓮さんにコーヒーでも持って行ってあげたら?」
それなら私が、と思い腰を浮かせようとするが倫太郎君の腕によって止められた。
あやか「そ、そうやな!眠くなったらあかんし?ちょっとコーヒー淹れてくるわ。」
あやかさんは私達を一目し、ククッと笑うといそいそとキッチンへ入って行った。
倫太郎「ともみはここにいて。」
耳元で倫太郎君が囁き、柔らかい髪の毛が頬をくすぐる。
「・・はい。」
最近時々こうして甘えモードになる倫太郎君。
でもこうして甘えられるのは嫌いじゃない。
あやか「ほな、ちょ〜っと蓮トコ行ってくるわ。倫太郎、ごゆっくり♡」
あやかさんはコーヒーとお菓子を乗せたトレーを持ち、何やら含み笑いを浮かべリビングを出ていった。