第7章 夏の思い出
「えー!君たちめっちゃ可愛いない?」
「おぉ‼︎2人共マジ可愛え‼︎」
視線を上げると、今風な若者4人組がパラソルの下に座る私達を覗き込んでいた。
あやか「・・・あちゃー。別のオオカミに捕まってもうたな。」
これは、、もしかしてナンパ。というやつなのでは…。
私は顔を強張らせ、あやかさんの横にぴたりとくっついて座った。
「君ら高校生?2人で遊びに来たん?」
日に焼けた肌にサングラスを掛けた人が目の前にしゃがみ込んだ。
あやか「ツレ、おるから。」
「えーマジ⁇2人だけじゃないんかー。」
「ツレって男?彼氏持ち⁇」
私は首を横に振る。
「だったら問題ないやーん♡俺らとあっちで遊ぼうや!」
サングラスの男が私の手を取った。
あやか「ちょ、ちょっと待ってよ!遊ばへんって。その子の手離したって?」
あやかさんが私と男の手を引き離そうと立ち上がろうとした時、別の男があやかさんの肩を抑えた。
「こっちの子は威勢がええなぁ。可愛い顔
しとんのに気が強いとかギャップ萌えやん。」
あやか「は?何言うとんの?てか触らんといて。」