第7章 夏の思い出
あやか「まるで小学生やな。」
「フフッ、でも楽しそうです。」
すでに3人の姿は見えなくなってしまった。
私は砂浜で遊ぶ子供達をパラソルの下からぼんやりと眺めていた。
あやかさんは隣で日焼け止めを全身に塗り込んでいる。
あやか「ともみちゃん、背中日焼け止め塗ってもらってもええかな?」
あやかさんはオフホワイトの水着を着ていて、ショートパンツにチューブトップのセパレートタイプがよく似合っていてとても可愛い。
「いいですよ。」
私はクリームを手に取りあやかさんの小さな背中に塗り広げていく。
あやか「交代でともみちゃんの背中も塗ってあげるな。」
「えっ?私は大丈夫ですよ?一応下に着てますけど、水着にはならないので…。」
あやか「え?足ぐらいは入るやろ?暑いし海入らんと焦げてまうよー?」
「・・・・そう、ですけど恥ずかしいし。」
あやか「ここでモジモジ脱がんでおる方が逆に恥ずかしかったりするんやで?思い切って脱いだら大した事あらへんよ?周り見てみ?そんなに照れてたら私まで恥ずかしなってくるわ。」
「・・・そう言うものなんでしょうか。」
あやか「そー言うもん♡はい、じゃあ今度はともみちゃんの番!ほら、思い切って脱いでみ?背中塗ってあげるさかい!」
あやかさんは私が握っていた日焼け止めクリームを奪うと、首を傾けてにこり、と笑った。
どうやら私が脱ぐまで待っている気らしい。
周りをキョロキョロと見渡すと、恥ずがってる人なんて誰もいない。
私は観念し、おずおずと上着を脱いだ。
あやかさんから借りた水着は上下黒で、胸元にフリルが付いたキャミソールにフリルのスカート。
一見シンプルで露出は控えめだが、背中が大きく空いたデザインだ。
恥ずかしがる私をジロジロと観察してくるあやかさん。
あやか「ともみちゃん、ホンマ色白いなぁ!
黒の水着が映えてよう似合っとるよ♡」
「恥ずかしくて死にそうです…。」
あやか「あはっ!ホンマ可愛いなぁ。そんな赤くなってるとうちのオオカミ達に食べられてまうよ?」
あやかさんの手が私の背中を滑り日焼け止めを塗り広げる。
きっとまたニヤニヤと笑ってるんだろうなぁ、、
そんな事を思っていると、横から知らない男の人達が近寄って来た。