第7章 夏の思い出
あやか「・・・やば。何かこの状況、逆に出づらくない?」
「・・・ですねぇ。」
私とあやかさんは出て行くタイミングを失っていた。
治「なんやツム。お前は絶対あのオネーサン達と遊ぶ気満々なんかと思っとったけど、腹でも痛いんか?」
侑「そんなんちゃうし。・・何か今日はそんな気分ちゃうだけや。」
倫太郎「・・・てかあそこに隠れてんのあやかさんとともみじゃない?」
倫太郎君とばっちり目が合ってしまった。
私とあやかさんはアハハーと苦笑いを浮かべながら3人の元へ出て行った。
あやか「いやぁ、意外やな3人とも。あのナイスバディなお姉様を追い返すなんて。」
治「あやかちゃんとともみちゃんおるのに、さすがにひっかからへんよ。」
侑「あやかちゃーん、俺の事見直してくれた?アレ?侑君てばチャラそうに見えて意外に男らしいトコあるやーん♡って思うたやろ?」
あやか「ほな暑いし早よパラソル立てよ!」
侑「聞いてへんのかーい!」
さっきまでの怖い表情とは打って変わって、侑君はすっかりいつもの調子に戻っていた。