第2章 《劇場版公開記念? ~真選組ver.~》
「『劇場版土方完結篇 土方よ永遠に眠れ』大ヒット上映中でさァ。なんでも特典として、土方の死体から剥ぎ取った、髪の毛、体毛、チ●毛のどれかがもらえるそうですぜ。三つ揃えれば土方が完成するってんで、近藤さんと俺と一緒に、三人で行きやせんか?」
「待て、総悟。三人で行っても、一度で三種が揃うとは限らんぞ。ここは俺なんか置いて、二人で二度三度と劇場に足を運んだ方が得策じゃないか? なあ、○○もそう思うだろう?……と、二人に気を遣って身を引く俺」
「何も遣ってねェよ!! 気ィ遣うなら女がそんなもんもらいに行くこと自体を止めろォォォ!! つーか、もらえねェよ!!」
「おろ? 土方さんじゃないですかィ。生きてたでござるか?」
「おろ? じゃねェ! どこの流浪人だ、テメェ!! 下手な小芝居しやがって!!」
「土方さんが生きてるってーことは、特典はどうなるんですかィ? 三種全部集めて土方完成させるの楽しみにしてたのに」
「その三種で何が完成するんだ! 結局、毛しかねーだろうが!」