• テキストサイズ

~拍手お礼倉庫~

第15章 《沖田総悟 ~11月11日~》


「あ、終わっちまった。ほらよ」
「な……!」

 沖田は空になった袋を返す。

「金返せェェ!!」
「ケチケチすんじゃねーよ。たかが、百円二百円だろ」
「百円二百円でも、泥棒は泥棒! アンタ、警察だろうがァァァ!!」
「うるせーなァ。返しゃいーんだろ」

 沖田は○○の後頭部に手を当て、引き寄せた。
 避ける間もなく唇を塞がれる。

「何す……!」
「きっちり返したぜ。チョコの味くらいすんだろ」

 沖田はニヤニヤと、薄気味の悪い笑みを浮かべている。

「チョコの味なんてしない!」

 拳を繰り出すも、これもひょいひょいっとかわされる。

「じゃあ今度はやっぱこれだね~の方にしろィ。向こうの方がチョコの味が残るだろ」
「今度ってなんだァァ!! 今度なんてない!!」
「今度がねーなら、今だ」

 殴りかかっていた腕をがっしりと掴まれ、再び沖田の顔が目の前に迫る。

「余計にあるかァァ!!」

 ジタバタと抗っても、沖田から逃れる術など○○にはない。

(了)
/ 36ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp