第13章 《万事屋 ~二万ヒット突破御礼~》
「銀さん、聞きました? このサイト、二万ヒット突破したらしいですよ。すごいですよね。今年に入ってから、山崎さんのあんぱんくらいしか更新されてないのに」
「らしいな。ずっとあんぱんばっか食ってたら、味覚がなくなるだろ。俺も人のこと言えねーけど」
「いや、あんぱんの話じゃなくて」
「二万ヒットっていっても、同じ人間のカウントを抜かしたら、せいぜい二千ヒットがいい所ネ」
「あ、いたんだ、神楽ちゃん。いいじゃない、二万人でも、二千人でも。むしろ、二千人の方がいいじゃない。そういう人は、また来ようと思って来てくれたわけでしょ?」
「ほとんど間違えてクリックしてる奴等だろ」
「そうアル。来ようと思って来た人なんて、いないはずネ」
「そんな卑屈なこと言わないで下さい。これからは僕らだけで頑張らないといけないんですよ。もっと自信を持っていかないと!」
「お前の口から自信なんて言葉が出て来るとは思わなかったわ」
「地味、メガネ、童貞。ダメダメ三拍子揃ったお前が何言ってるアルか」
「僕のことはいいですから、このサイトのことを考えて下さい。いいですか、もう他の漫画はないんですよ。ついでに読まれようなんて魂胆は、通用しないんですよ」