第25章 キクリのプレゼント
ある日の休日、お昼の頃になっても涼子はベッドの中でダラダラ過ごしていた。そこにクグラとヨルナミがやって来た。
クグラ「お〜い!涼子!昼飯何か作ってくれよ?」
ヨルナミ「涼子さん、お邪魔します………今日もなかなかインパクトのある格好ですね。」
男子が二人堂々と女子の寝室に入って行くというのは異様な光景かもしれませんが夢小説なのでスルーしていただこう。
あと、ちなみに涼子のインパクトのある格好とは若干寸足らずになっている中学の頃のダサい緑色のジャージにピンクの花柄のベストに更に茶色い腹巻を巻いている状態である。
「ん?だって寒いんだもん。それに私、ちょっと寝相悪いから腹巻してないと服が捲れてお腹壊しちゃうし〜。」
ヨルナミ「いや…腹巻がどうこうじゃなくて…色合いといいますか…何といいますか…」
クグラ「ヨルナミ…涼子はこういう奴なんだから気にするなって。…ところで飯作ってくれる?昨日親子丼でも作るかって言ってたろ?ヨルナミの分もよろしく!」
「はいはい。ちょっと待ってな。」
涼子は二人の目の前で着替え始める。
ヨルナミ「ちょっ!!なんで私達の前で着替えるのです!?」
「……あぁ、自分の家だから気にしてなかったわ。てか、いつもクグラの前で平気で着替えてたし。」
クグラ「こいつの着替え見ても全然ドキドキしねぇぜ?」
「ジャージの中はババシャツに股引だしね!」
ヨルナミ「………完全にオヤジ化してますね。」
そして着替えて昼ご飯の親子丼を作って食べて涼子はまたゴロ寝を始める。
「クグラ〜、片付けよろしく〜!」
クグラ「へいへい。」
ヨルナミ「(嫁の尻に敷かれた夫のようだ…。)クグラ、私も手伝います。」
ヨルナミはクグラと一緒に台所へ行く。
「お〜!まるで新婚夫婦みたいだな〜!で、私は偉そうなトメ様。」
クグラ&ヨルナミ「新婚夫婦言うなー!!」
そんなこんなしているとチャイムが鳴った。
クグラ「おい、涼子!誰か来たぜ?」
「ん?…動きたくないからどっちか出て〜?」
ヨルナミ「……私が出ましょう。」
ヨルナミがドアを開けると突然抱きつかれた。