第91章 アイスクリーム
クグラ「バカにすんな!歯磨き粉味じゃねぇんだから食える…………」
クグラは無言でヨルナミのラムレーズンを見つめた。
ヨルナミ「どうしたんです?一口食べるならどうぞ?」
クグラ「………やっぱり無理だ!!ラムレーズンなんて未知の世界に飛び込める自信がない!!」
ヨルナミ「そんな大袈裟な…。」
「ははっ!じゃぁお子ちゃまは大人しくチョコとバニラを食べてなさい!」
クグラ「………涼子の意地悪!!」
「は!?」
クグラ「カンナギに一口食わせたのに俺にくれないなんて意地悪だー!!」
ヨルナミ「まるで幼い子供ですね…。」
「ったく…しゃーないわね。じゃぁ一口だけだからね?」
クグラ「やった!」
クグラは満面の笑みになり涼子のキャラメルリボンを一口食べた。
クグラ「うまっ!!」
「…あんたのも一口貰うからね?」
クグラ「あぁ!それは勿論!」
クグラは自分のアイスを涼子に差し出す。
「いただき〜!」
クグラ「おう!……………あー!!何すんだよー!!」
涼子はクグラのアイスを丸々一つ一口で食べてしまったのである。
「…………何って…一口貰っただけよ?」
カンナギ「デカい口だな…。」
クグラ「なんで全部食っちまうんだよ!!」
「全部じゃないわよ?上のチョコだけよ?」
クグラ「…俺!チョコのが好きなのにー!!」
「はっ!好きなら後から食べれるように下の段にしてもらいなさいよ!」
クグラ「店員が勝手に上にしたんだよ!」
「じゃぁ、店員を恨みなさい!」
クグラ「お前、メチャクチャだなぁ!」
ヨルナミ「いい加減になさい!アイス如きで!」
こうしてクグラは大好きなチョコアイスをほとんど食べられなかったのである。