第88章 修学旅行のお土産
可憐「可憐ちゃんのー!!」
「あぁ、ごめんごめん。ガッ◯ちゃんには……」
可憐「ガッ◯ないのー!可憐ちゃん!」
「はいはい。可憐ちゃんにはサーターアンダギー買ってきたよ!ママと食べなね?」
可憐「お菓子〜!」
兄「ほら、可憐ちゃん?叔母ちゃんにありがとうは?」
可憐「あんがとー!」
「いや、まだ叔母になってないから!」
可憐「クグラ!可憐ちゃんのお菓子!!」
クグラ「へいへい。つーか、俺からは菓子じゃねぇんだけどな…。」
そう言うとクグラはシーサーの小さいぬいぐるみを出した。
クグラ「お前の祖母さんにそっくりだろ?……あっ。」
母「クグラー!!」
懲りずにまた母を怒らせるのであった。
エト「まぁまぁ、母さん落ち着いて。」
可憐「これ!バァバ!」
兄「可憐ちゃん、これはシーサーだよ?シーサー!(また母さんを怒らせたら厄介だ……可憐ちゃん頼む!シーサーをバァバと呼ばないでくれ!)」
可憐「シーサー!可憐ちゃんのシーサー!」
兄「よかったなぁ。(とりあえず一安心。)」
可憐はシーサーのぬいぐるみが気に入ったらしい。
「最後はエト兄ちゃんのお土産ね!私からはクグラとお揃いの美ら玉のブレスレットだよ!」
みんなでお揃いでストラップを買った店で購入したのである。
クグラ「えー!?これ、涼子が着けるんじゃなかったのか!?」
「いや、これ男用のデザインじゃん?」
クグラ「俺とお揃いにしたいから買ったのかと思ったのに…。」
「いいじゃない!エト兄ちゃんとお揃いよ?はい!エト兄ちゃん!」
エト「ありがとう。クグラとお揃いか…」
エトはニヤけてしまった。
兄「エト…お前ちょっとキモい。」
可憐「キモキモ!!」
エト「煩い!それに兄貴、可憐が真似するからそういう言い方するな!」
クグラ「まぁまぁエト兄さん。これ、俺からのお土産!」
エト「クグラ…ありがとう。一生大事にするからな!!」
クグラ「そこまで大それたもんでもないんだけど…。」
ちなみに中身は沖縄っぽいデザインの写真立てである。お小遣いを沢山貰って土産が自撮りの写真だけでは流石に悪いと思い奮発して写真立てにしたのである。
エト「いや、俺にとっては宝物だ!」
そして早速、写真立てを部屋に飾るのであった。